すこし変わった「ふくしの学校」

「ふくしの学校」を運営する代表のブログ

認知症高齢者の元気がでるデイサービス

かんばひさし

2003年からNPO法人で「ふくしの学校」をやっています。


元気が出るパワースポットを目指しています。

ふくしの現場見学「フィールドワーク」をはじめ、ふくしの映画鑑賞「金曜ロードショー」やクリスマス会、BBQ、福祉業界研究などやったりする、すこし(だいぶ?)変な学校です。


「注文をまちがえる料理店」


日本では、いや世界で認知症の人が増えているそうです。


認知症になると、今まで従事していた仕事ができなくなる、車の運転ができなくなり免許証を返納しなければならない、日常生活ができなくなるなど、いろいろな制限がでてきてしまいます。

それ以上に、認知症の人が社会的信用を失ってしまうことが多いのではないでしょうか?

認知症の症状が、周囲の人に認知症本人を信用させなくしてしまう。仕事も任せない、話もろくに聞かない、「大切な事なので忘れないでよ!」「さっき言ったばかりなのにもう忘れたの?」「なんべん言ったらわかるの?」と叱責され、さらに症状が進むと安全のためと本人の了解を得ずに部屋に鍵をかけたりベッドにくくりつけたりという介護が以前に(今も?)ありました。

そのため、認知症の方は自信を失い、周囲の人を信頼できなくなり、不安・うつ・妄想・徘徊・暴力・介護拒否などのBPSD(行動・心理的症状)がでてしまう。最近では40・50歳代の若年性認知症も多くみられるようになっているようです。

しかし、近年、認知症の方が「はたらく」ことによって元気になってもらおうという支援が

クローズアップされています。



不定期ですがイベント的に認知症の方々がホールの仕事をするレストランがあります。


元NHK番組ディレクターの小国士郎さんが介護や料理関係などのプロの人たちと立ち上げた「注文をまちがえるレストラン」。文字通り「注文をまちがえるかもしれない」ことを前提に、認知症の方々が工夫を重ねて働かれているレストランです。( ω ) てへぺろが可愛い。


料理店では、注文をまちがえてもそれを笑いにかえるお客さんと認知症の方々のやりとりを通して「こんな社会があってもいいよね」という想いが温かく伝わってきます。


認知症になったピアニストの奥さんが、チェロリストの旦那さんに支えられながら、数ヶ月練習してきたのにやはり途中で弾けなくなった「平均律第1番」、熱心に聴きていたお客さんが拍手を送りながら、ある方は涙ぐみながら、もう一度最初から弾くことを応援します。


社会が変わると、今までできなかった認知症の人が自信とやりがいを取り戻していきます。


【公式】注文をまちがえる料理店   (YouTubeもあり上記の映像もあります。) 

ひろがる認知症の人の「はたらく」支援。


介護保険サービスのなかでも認知症の人の「はたらく」支援が広がっています。


町田市・デイサービス DAYS BLG!では、地域の企業から仕事をもらい、車販売店の洗車やポスティングなどを、利用者さんが朝のミーティングでやりたいことを選んでしています。


桜井市・デイサービス おたがいさん では、利用者さんの昔とった杵柄でいろいろな仕事に取り組んでいます。不定期に開催する「BARおたがいさん」で働くおかみさんもいます。

デイサービスでつくった菜園の野菜を売っちゃダメ!とまで言っていた厚生労働省が、支援事業で『認知症の人の「はたらく」ススメ』という冊子を出しています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001323620/pdf


認知症といっても前期・中期・後期と症状や支援の仕方も変わってくるし、環境や個人の性格などによって「はたらく」なんてできない、したくないという人もいます。


亡くなった認知症だった母親も、最後は話もできず、家族も分かっていない時が多々ありました。


1960年代に「自立生活ができるのはスーパー障がい者で普通の障がい者には自立生活なんてできない」と言われていたことを思い出します。現在、障がい者サービスでは、スーパー障がい者しかできなかった一人暮らしを支援するサービスがあります。


「認知症高齢者の元気が出るデイサービス」を創ってもらった。


ふくしの学校で以上のことをお伝えして、4つのグループに「認知症高齢者の元気が出るデイサービス」を創ってもらいました。もちろん机上のデイサービスですが…


①「こころの安らぎと成長」が理念のデイサービス。習いごと感覚の介護、利用者がウクレレを習い演奏会をする。缶拾いや農家の野菜栽培などを手伝いながら地域とつながる。


②「地域に根差した循環型デイサービス」。地域の農家のお手伝いをしてできた農作物を使ってギャラリーのあるカフェを開催(1〜3次産業を貫通させた6次産業モデル)。

③「ボーテ・ボヌール(美しく幸せに)」。お金持ちの社長(笑)が、美容師の介護職に利用者を美しくさせ、営業によるフリーマーケットで支援員と利用者の創った商品を売る。

④「事業所募集中」というデイサービス。土日に子どもが遊べる(親も遊べる・子どもだけ預かることも可)」で利用者が働く。平日はデイサービスで準備をする。

みなさん、自分の強み(ウクレレ、美容、営業などなど)を活かしつつ、認知症の人が元気になるように、地域交流ややりがいを感じてもらうように考えました。

来週は『金曜ロードショー』「こんな夜更けにバナナかよ」を予定しています。

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